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地政学を英国で学んだ
しばらくお待ち下さい。
2012年9月4日 アメリカと中国は必ず衝突する!?

▼アメリカと中国は必ず衝突する!?その時日本のとる道は????

ちょっと物騒な感じですが、続けて読んで下さい。

中国のGDPは日本を超えて世界二位となりました。
米国を抜くのは10年以内と言われています。
米国のGDPを抜くと中国の軍事費は自動的に世界一になります。
中国の軍事力に米国は対峙しなくてはなりません。

中国の勃興によりこれからの日本の問題の7割は
中国問題となるでしょう。
ビジネス、経済、領土、環境、移民問題...etc...
考えだしたらキリがなく、なんとも悩ましい限りです。

もちろん米国にとってもこれは厄介な問題で、
世界管理をしている座を明け渡すことになります。
1991年にソ連崩壊のあと、
米国に軍事的にも経済的にも対抗できる国家は、
今後100年先までないと思われていましたが、
それから、まだ約30年程度しか経っていないにも関わらず、
あと10年後には、世界一の座を明け渡すことになるのでは?
とまで言われているのが現状です。

そんな中国の勃興を、いち早く警告していた学者がいます。
それが、ジョン・ミアシャイマー、シカゴ大教授です。

■みなさんは、ミアシャイマー教授のことをご存じですか?

国際政治学の世界でもっとも有名な米国の戦略理論家の一人です。
海外で国際政治を語るなら彼の名を知らないと恥となります。
ところが日本ではほとんど紹介されません。

日本のTVで「ミアシャイマー教授が・・・」といっている番組、
日本の政治学者を見たことなんてないでしょう。
日本の大学でミアシャイマーの本を読んでいるというゼミもないでしょう。
だから日本は危機なのです。


彼の書いた「大国政治の悲劇」は、
2001年に書かれ中国勃興に警鐘を鳴らし、
米中は必ず衝突すると予告しています。
今後の米国のとるべき対策を提示した、
非常に重要な本なのです。

彼はその時点で、中国の隆盛はとめられない。
押さえることについてはすでに手を打てないと言っています。
それでも、米国にはどう対峙するかの戦略はあります。

私たち日本は、米国の方向転換を予測し、
日本独自の戦略を立てる人が必要になってきます。

そのためには、米国の戦略を速やかに吸収・吟味して、
日本が生き抜く戦略を立てて対応するしかないのです。

自分がこんな難しい理論を勉強しても・・・と思う人がいるかも知れません。

■ですが、ここでちょっと考えてみて下さい。

政治のことを扱う硬派なテレビ番組でも
「ミアシャイマー」という学者の名前を聞くこともない...
最高学府である東大でも「ミアシャイマー」の授業などやっているわけもない...

ということは...

あなたが、本気で勉強すれば、
ここ日本では、事実上ほとんど誰も知らない、
世界最高レベルの戦略学を体感できる、ということになると思いませんか?

そんなあなたをサポートするのが、
日本の戦略学を底上げすることをミッションとする、奥山真司です。

ミアシャイマー教授の代表的意欲作である、「大国政治の悲劇」。
この本を一人でも多くの日本人に読んで頂きたい。

しかし、この本は情報密度は膨大で、初学者にはハードルが高い。
そこで、このジョン・ミアシャイマー教授の理論をわかりやすく解説し、
戦略の入門編として企画したのが、今回ご紹介する、特製CDとなります。

これを聞いて、本当の国際政治、戦略学を学んで頂きたい。
つまり、このCDは「ミアシャイマー入門」です。

ズバリ!「1時間でわかるミアシャイマー」という内容にまとめました。

インタビュー形式の対談ですので、フランクな雰囲気で、
とにかく、よりわかりやすく解説するという点にフォーカスしています。

国際政治理論の基礎中の基礎である「リアリズム」とは?
米国が今後、確実に採用するであろうる戦略「オフショアバランシング」とは?
その他にも、バックパッシング、アピーズメント、バンドワゴニング、
イミテーション、イノヴェーションなど多くの政治用語がでてきますが、
これを機に、皆さんに、ぜひこういった言葉に慣れて頂きたいのです。。

人間の文明はある意味戦争のために発展してきた過程があります。
インターネットもアメリカの国防政策でできたものですし、
日本でも予算もつぎ込んで研究しつくった戦艦大和の技術は
その後、多くの一般の船舶や新幹線にまで応用されています。

国家戦略や軍事戦略は、ミアシャイマーに興味がある方だけでなく、
戦略学を学んで経営や人生の指針を立ててゆきたいと思う方にこそ
なんとしてもしっかり学んで頂き、そして、有効に実践して頂きたいのです。

■このCDは以下の人に向いています。

ミアシャイマーを学びたい。
国際水準の国際政治の知識を知りたい人
米国の戦略用語を学びたい人
大国の動かす世界情勢を予測したい人
アメリカが何を目指し、中国が何を目指すか予測したい人
日本のとるべき政治方針を知りたい人
日本の大学で勉強することができない、
世界の国際政治学界ではスタンダードな理論を学びたい人。
政治、経済学、コミュニケーション学で欧米の大学に留学したい人
ミアシャイマーの本を買って復習したい人
日本の政治にフラストレーションがたまっている人

■こんな人には向いていません。

国際政治が博愛・民主主義というファンタジーで動いていると思っている人
世界平和が続くと思っている人
日本はアメリカに守ってもらっているから大丈夫だと思っている人
日本は米国を逆転した中国と上手くつきあっていけると思っている人
同じく日本は韓国や北朝鮮、ロシアと上手くつきあっていけると思っている人
世界政府ができて地球上が一つの国家になると思っている人
現状中国、ロシア、北朝鮮と核武装した3カ国に囲まれても日本は安全だと思っている人
北方領土と竹島を奪還をあきらめたい人
尖閣どころか、沖縄九州くらいまで差し出してもいいと思っている人
例えば、皆さんが、「戦略学」を学びたい!と真剣に志を立て、
欧米の主要大学に留学すると仮定すると、それには、
年間数百万円以上の費用が必要となります。

しかし、このCDをしっかり聴くことでそのエッセンスが掴めるとしたら...
そのメリット、そしてコストパフォーマンスはもはや言うまでもないでしょう。

収録内容

▼大著「大国政治の悲劇」を一時間で理解するための十の質問

1:そもそもこの本「大国政治の悲劇」はどういう本なのですか?
2:ミアシャイマーって何者?なぜ重要人物なのか?
3:本の概要から教えて下さい。
4:「オフェンシブ・リアリズム」って一つの理論ですが、
  どんな「前提」を持っているんですか?
5:本の論理構成、全体的な流れを教えてください
6:大国の「生き残りの戦略」を各種、具体的に教えて下さい。
7:この本の結論は?
8:日本にとってどのような意味を持つ?
9:「オフショア・バランシング」ってどんな大戦略なんですか?
10:これを踏まえて日本のリーダーはどう考えればいいんですか?

購入希望の方は下記のURLよりお申込み下さい。

▼「1時間でわかるミアシャイマーの理論」
http://www.realist.jp/main/weapon-cd.html

つづきはこちら アメリカ通信バックナンバーへもどる


「戦略の階層」を解説するCD

戦略を語れない人生は奴隷だ

技術を制するのは高度な技術ではない。より上流階層からルール決めには対抗できない。
今こそ日本人は「戦略の階層」を学び、その全体像を理解しなければならない。

詳しくはこちらをどうぞ


このサイトはリアリズムについて学ぶ人を増やすためのサイトです。

さて、早速ですが、・ネオコンをはじめとする勢力が狙ってきた米国の世界一極覇権支配は、長くは続かない。・中国が膨張し、アジアの覇権をねらい、世界は多極構造になる。 90年代から上記のように予想し、米国内でも論争してきたのがリアリスト学派です。

リアリスト学派は、国家のパワー(軍事力、政治力、人口規模、経済力等)がもっとも大事な要素と考え、

正義やイデオロギー、理念は関係ない。国際関係はパワーで決まり、パワーを予測し戦略を立てよう

と考える学派で、19世紀の英国の行ったバランス・オブ・パワーを活用した大戦略を信条とします。

ところが「リアリスト」を自認する日本の親米保守派は、
「経済中心主義」で「安保無料(だだ)乗り」をし続けていますが、
実は、彼らは、以下の2点で決定的、かつ、致命的な誤りを犯していたのです。
そして、そうした日本の政策は、冷酷な米国のリアリストから、
単なる「バンドワゴニング」に過ぎない、と足元を見透かされているのです。

その2点とは、

(1)日本はアングロサクソン(米英)についていれば大丈夫。

(2)米国は「民主制度」と「法治」、「人権」を重んずる日本を信頼し、
   一党独裁の共産主義中国を嫌っている。

ということです。

まず、(1)については、
日英同盟時も上手くいった。だから、これからも米国についてゆけば大丈夫!
万事問題ないというものです。

しかし、我が日本が戦後60年間、幸いにして戦争に巻き込まれなかったのは、
ほとんど偶然の産物であったということは、強く認識しておく必要があります。

米国は国益に係わることならば、いとも簡単に「友達」を切り捨て、裏切る国である。
国論が変われば友好国をあっさり切り捨ててきたことは、これまでの歴史の事実が証明しています。

・日中戦争では、蒋介石を応援しつつも、途中から毛沢東支援にまわった。

・ソ連打倒のためには台湾(中華民国)を切り捨て、中華人民共和国と国交を結んだ。

・ベトナム戦争では出口がみえなくなり、結局南ベトナム支援からあっさり撤退した。

・米国が支援していた南ベトナムは崩壊し、大量の難民があふれ出た。

・イラン・イラク戦争の時、イランが戦争に勝って影響力が拡大することを恐れた米国は、
 サダムフセインに(イラク)に軍事的な支援をした。
 しかし、支援した米国は干渉してこないと思ったフセインは、その後クウェートに侵攻し、
 湾岸戦争、イラク侵攻と2度の戦争で米国に打ちのめされ、最後は米軍に捕まり処刑された。

如何でしょうか?

これでもまだあなたは、アメリカはずっと「友達」でいてくれる!

と思えますか?

次に、(2)についてですが、
欧米メディアなどの報道によれば、米国内における中国の工作員の数は激増しています。
更には、人民解放軍には「政治工作条例」なるものまであります。
彼らは世論戦、心理戦、法律戦からなる「三戦」の任務を与えられ、
まさに今、中国は国策として、米国内で「世論戦」を仕掛けている、というのが冷酷な事実です。

正義や真実でなく、ウソでも現実をつくれると考える中国の
カネも人員もかけたまさに「人海戦術」的な、この国家戦略が功を奏し、
すでに米国世論では「尖閣は日本が強奪した島だ」ということに傾き始めている・・・
この危険な状況を皆さんはご存知でしょうか?

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例えば、韓国との従軍慰安婦問題をみるまでもなく、
日本国内で、いわゆる「保守派」といわれる人達が、
どれだけ「真実」を主張しても、
同じ日本人であるはずの国内左翼勢力がこの外患に呼応するという、
典型的なパターンに陥っている事例は、枚挙に暇がありません。

白州次郎は「日本をプリンシプルのない国」と言いました。
しかし、残念ながら、この分析は現在の日本にも今だに当てはまっているのです。

これらの冷酷な事実を踏まえ、
本サイトで皆さんとともに真剣に考えていきたいのは、以下の2点です。

・日本はいかにして「パワー」を獲得すればいいのか?

・どんな国家像を描き、グランド・ストラテジーを立てればよいのか?

この二つの質問を念頭に据えて、米国のリアリスト思考を学び、
日本におけるリアリスト思考を広げ、リアリスト学派をつくっていく。

これが、このサイト、www.realist.jpの目的です。
あなたも是非議論に加わって下さい。



リアリスト思考を最初に日本にもたらした、
シカゴ学派、元フーバー研究所上席研究員、故・片岡鉄哉先生に捧ぐ

日本がこのままの状態でいけば、
少なくとも十年以内に、二流、三流の地位まで確実に堕ちていくことになる。
現在の日本の状況を冷静に見れば、
どう考えてもそういう結論しか出てこないのだ。
しかし、日本はそのまま堕ちっぱなしというわけではない。

何年後になるかわからないが、日本はしぶとく復活するはずである。
国家というのはいつまでも堕ちっぱなしということはなく、
反省して自覚した国民が生まれ、それが国を復興することになるからである。

そのときに、決定的に必要となつてくるのが「理想」である。

地政学の祖であるマッキンダーは、
「人類を導くことができるのは、ただ理想の持つ魅力だけだ」
と言っている。

しかし彼は、同時に現実を冷静に見る目を
忘れてはならないことを鋭く警告している。
それが地理と歴史を冷静に分析した、
地政学という学問が与えてくれる視点なのである。
彼が一九一九年に発表した『デモクラシーの理想と現実』
という本の題名は、このような理想と現実のバランスの大切さを訴えている。

世界はこれから「カオス化」していく。
これはつまり、世界はこれからますます複雑化した
先の見えない場になるということである。

そして日本は、「カオス化」された状況の中で
自立を目指さなければならないし、
むしろ自立せざるを得ない状況に追い込まれることになるかもしれない。
そして、その中で世界に伍していくためには、
日本人は何よりもまず、リアリズムの思考法を身につけなければならない。

日本人は自分で責任を持って戦略を考えるという思考を捨ててしまい、
安易に平和的な解決だけを求めるという体質が染みついてしまった。
たとえば、外交における戦略も「善か悪か」で判断するため、
善を探そうとするあまり、次の一手がどうしても遅くなる。

しかも、日本が「善かれ」と思って世界に主張したことは、
まずもって善として見られていない。
他国はリアリズムの視点で「日本が何を狙っているのか」
と冷酷に見ているのだ。
だからこそ、わが国も外交戦略を「善悪」ではなく、
「強弱」で見るように訓練しなければならない。
「強弱」とは、現在わが国にとって、
この政策は他国と比べて立場を強めてくれるのか
弱めるものかという冷静な判断である。

弱いのであれば、より強い政策を打ち出さなければならないし、
強いものであれば、政策をより国益に近づけなければならない。
こうしたリアリズムの思考を身につけることは、
むしろ「国際的なマナー」なのである。